環境と健康 第1回 体働研究所長 山崎 康平
人類の最大の試練、それは環境問題
 二一世紀は、人類がかつて経験したことのない数々の試練に直面している。とりわけ個人の努力で頑張っても解決の難しいのが環境問題である。これまで世界はあげて経済成長一本槍でやってきたお咎めが環境の汚染を招き、健康を蝕む結果となって今尚進行中である。
 横綱になった朝青龍の母国モンゴル人民共和国は人口240万人、ゴビ砂漠に面した面積は日本の4倍もある草原の国で、最近に現れた現象は気候の変動である。そのために家畜が毎年何万頭も死に、1998年以降、四つの河川の水が枯れて消え失せたり、ウランバートル市では1月の最高気温がマイナス28.6度だったのが2002年には39度に上昇したり、一方、夏の平均気温は16度〜17度だったのが26度〜30度位になり病人が続出している。政府は打つ手がなく「吾々には時間がない、急いでいる」と担当大臣が日本に救援を求めてきたが、さりとて目下のところ特効薬は見あたらないのが実情である。
 身近な問題は東京23区の住民99人が国や自動車メーカーなどに損害賠償を求め「東京大気汚染公害訴訟」の判決が出る1月に行われ、ぜんそくを主とした病気を車の排ガスとの因果関係を認め、幹線道路から50メートル以内の居住、勤務していた人について、国、首都高速道路、東京都に総額7920万円の賠償を命じた。これは云うまでもなく大気汚染によるもので、世界には、数百箇所もあると云われている。
 ゴミの処理、地球の温暖化、オゾンホールの拡大による皮膚ガンの発生、農薬野菜、森林伐採による酸素欠、北極の氷河融解による南半球の島々の水没等々が今後の緊急対策である。吾々は木を植え、子供は涼む。
プロフィール
 大正8年4月生まれ。都立大学講師、東京都庁青少年対策部長、主税局長出納長などを経て、日本教育医学会副会長、財団法人社会教育協会理事、財団法人スポーツクラブ協会理事などを歴任。長年にわたるケンコウキンの愛用者で、84歳の今も健康管理研究家として毎日活躍されている。
 著書に、「子供の頭をよくする本」(信友社)、「お金のいらない健康法」「家庭と健康」「40才からの健康法」(以上、財団法人社会教育協会)などがある。





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